遺言の種類と違いを見てみよう

こんにちわ、税理士の吉本です。
今日も前回に引き続き、遺言について書きたいと思います。
ここから何回か遺言特集が続くかもしれません(^^;)
さて、本題に入る前にこれをお読み下さっている皆さんは遺言を書いた又は書こうと思った経験はありますか?
実は、遺言書にはさまざまな種類があり、形式を間違えるとせっかく作った遺言が法的に無効となってしまうのです。
例えば、音声や映像による遺言はNG、代筆による遺言はNG、日付のない遺言はNG、等々・・・
遺言が法的に無効となって困るのは、死後の手続きがやりにくくなることもありますが、何より遺産相続において家族が揉めるきっかけになる可能性があるということです。
なので、遺産は特に何もないけど家族に感謝の気持ちを伝えたい、というような場合にはもともと法的な拘束力のあるものではありませんので、ビデオメッセージでもなんでも問題ありません。自分のやりやすい方法でメッセージを残しましょう。
この記事では、遺産相続があることを想定した遺言の種類を紹介したいと思います。
一般的に作成されるものの大半は「自筆証書遺言」か「公正証書遺言」というもののいずれかです。
さっそく、堅苦しい言葉が出てきましたが、「自筆証書遺言」とは「自分で書いた遺言」であり、「公正証書遺言」とは「公証人に書いてもらった遺言」のことをいいます。
どちらもメリットやデメリットがあるので自分自身の状況に応じて好きな方を選びましょう。
どちらがいいか分からない、という方には基本的に「公正証書遺言」の作成をお勧め致します。理由はいくつかありますが、何より公証人が作るだけあって「不備がない」というのが一番です。
自筆証書遺言の場合、ちょっとした不備があるだけで遺言そのものが無効となってしまうことがあります。
せっかく書いた最期のメッセージが法的に無効・・・なんて悲しいですよね。
<自筆証書遺言>
①作成方法
本人が全文を自筆で書く
②メリット
・自分で作成できる
・気軽に書き直しができる
・費用があまりかからない
③デメリット
・ルールを守らないと不備により無効になる可能性がある
・紛失や改ざんの可能性がある
・死後、検認手続きが必要
<公正証書遺言>
①作成方法
 公証役場で公証人が作成する
②メリット
・公証人が作成するので不備がない
・原本は公証役場で保管される
・死後の検認が不要
③デメリット
・作成する手間や費用がかかり、承認も2人必要
・ある程度の費用がかかるため、気軽に書き直しができない
両者の違いを簡単にまとめると以上のようになります。
見ての通り、公正証書遺言は手間と費用がかかりますが、遺言が無効になったり紛失したりするリスクは限りなくゼロに近いです。最期のメッセージをきちんとした形で残すことで、自分の意思を法的拘束力のあるものとして家族に伝えることが出来ます。そして、それが遺産相続をめぐっての家族間の対立を未然に防ぐことにも繋がります。
実際に遺言がないケースの相続において、それまで仲のよかった兄弟姉妹が揉めに揉めて、それ以来疎遠になったという事例を実際に見ていますが、本当に気持ちのいいものではありません。なので、手間をかけましょう、費用をかけましょう、公正証書遺言を作りましょう、というのが税理士としての本音です。
勿論、自筆証書遺言でもしっかりと作って、きちんと保管しておけば問題はありません。
作成に当たっては税理士などの専門家へご相談頂くのが宜しいかと思います。
税理士 吉本泰一

コクヨの「遺言書キット」はお勧めです。(2,500円くらい。用紙のみだと700円くらい。)

 

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