クラウド会計との向き合い方~記帳の大切さを再確認~

2015年、クラウド元年と言われた日本。
弊所はちょうど創業時期であったこともあり初期段階からクラウドへ対応することが出来ました。
そういう意味ではクラウド化というよりはクラウド開業、と言うのが適切かもしれません。
税理士事務所におけるクラウドと言えば、まずは会計ソフトです。
請求管理、顧客管理、その他多くの面での活用が想定されますが、会計ソフトでの活用なくしてそれは難しいでしょう。
所内だけではなくお客様への導入提案もしておりますが、はじめから抵抗感なく導入できる企業もあれば、クラウド?、というお客様もいらっしゃいます。
幸いにも導入したお客様からはご好評頂いている状況であり、安心している次第であります。
もちろん、弊所ではクラウド会計の導入を強制することは決してありません。
お客様のニーズに合わせてご提案させて頂いております。
そして、2016年、「フィンテック」なるワードが度々耳に入るようになりました。
いったい何だろうと思い調べてみるとファイナンスとテクノロジーの融合したサービスとのこと。
フィンテックは両者の頭文字をとった造語なのですね。
お金が身近になる、選択肢が増える、選び方が変わる、守り方が変わる、未来が変わる、確かにそうかもしれません(4/19アックスコンサルティングセミナーより)。
金融機関にとっても預金、融資、決済という聖域業務での変化を求められる時期であり、対応に追われている状況です。
ただし、残念なのは金融機関の営業マンレベルにおいては、クラウド会計って何ですか?フィンテック?っという反応もまだまだ普通にあり得るという事実。
もちろん、ほとんど多くの金融機関はクラウド会計との連動サービスにも対応していますので職員個々の意識レベルの差です。ちょっと驚いてしまうこともあるくらいです。
金融機関内での問題、情報、意識共有レベルの差はそのまま他行とのサービスレベルの差に繋がるのではないでしょうか。これからの時代、金融機関も本当に大変だと思います。
どんな時代、どんな技術でもそうですが、便利なものは生活を豊かにします。
クラウド、フィンテック、次は何でしょうか。想像もつきません。
何でも取り入れるということはありませんが、お客様へのサービスレベルを上げるものならチャレンジしたいとは思います。
前段が長くなりましたが、今日皆さんにお伝えしたいのは、クラウド会計などを取り入れましょう、ということではありません。
記帳することの大切さ、です。
急に事務的な話になったように感じるかもしれませんが、そうではありません。
便利なサービス(ここでのクラウド会計)が従来の記帳業務に取って代わった訳ではないということを知っていてほしいのです。
記帳とはお金(金融)の移動状況や残高を記録することです。
クラウド会計はその手段の一つに過ぎません。
従来の手書き伝票、従来型の会計ソフト、クラウド会計、どれを利用しても結論は同じなのです。
いや、同じであるべきなのです。
私自身、懸念していることでもありますが、技術が進み、どんどんペーパーレス化も進んでいる現在の状況。
本当に従来と同じ品質で記帳出来ているのか否か、ということ。
お金(金融)は結局のところ、「信用」です。
信用という抽象的なものをお金(金融)という数値に置き換えているのです。
企業にとってまずは信用を得ることが大切です。
では、企業にとっての信用は何で判断されるか。
社長の人柄や社員教育、商品やサービスの品質など色々あります。
中でも絶対的な信用判断に用いられるものに決算書があります。
銀行でお金を借りる際、大手企業に取引を申し込む際など、決算書を提示します。
その他の情報のみで判断されることはあり得ません。まずは決算書です。
ということは決算書の内容が信用に足らないものであれば、その時点で話はお終いです。
決算書は全く信用できないけど、社長の人柄がいいから、いい商品だから、社員が礼儀正しいから、という理由で融資は受けられません。
実際には決算書が社長の人柄も教えてくれます。手相や血液型などよりも余程信憑性があるのではないでしょうか。
これは私もそれなりに判断できるという自負はあります(といってもまだまだですが)。
ましてや、我々税理士以上に多くの経営者、企業を相手にしている金融機関であれば尚更です。
結局のところ、どんなに便利なサービスが登場したとしても、「正確な記帳をする」、「正確な決算書を作る」、という意識を持つのが何より大切だということです。
これは企業も税理士も一緒です。
弊所もその気持ちを決して忘れずにできる限り品質を重視したサービスを提供していけるように鋭意努めたいと思っております。
今日は「記帳の大切さ」について、クラウド会計との向き合い方から考えをまとめてみました。
少しでも参考になれば幸いです。
税理士 吉本泰一

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